西紅柿炒鶏蛋( シーホンシーチャオジーダン )。中国では超有名な家庭料理なのになぜか日本ではあまりお目にかからない。それは日本にはトマトを炒める文化があまりないから??
「簡単!」「美味しい!」「食材も安い!」と三拍子揃った 西紅柿炒鶏蛋は、マイレシピに加えてしまえば何度も食卓に並ぶ可能性大!
とってもシンプルで、ご飯のおかずにもお酒のつまみにも。1人前などペロッと食べてしまいますよ。
*中国語で「西紅柿」とはトマトのことで「蛋」が卵を指します。中国南部や台湾では番茄炒蛋と呼んだりする。番茄は中国南部でよく使われるトマトの意味
西紅柿炒鶏蛋のレシピ
食材(1人前)
卵:2個
トマト:1~2個(200gくらい)
刻んだ青ネギ(お好みで)
調味料
塩:少々
胡椒:少々
中華スープの素など(なくてもOK):小さじ1/2
サラダ油 or 胡麻油:大さじ1
西紅柿炒鶏蛋の作り方
卵をボウルに入れて、塩と胡椒、それに中華スープの素を加えて空気を含ませるように大きく混ぜる。大きな白身の塊がなくなればOK!
トマトは串切りにしてさらに半分に切り、そのまま食べても美味しいと感じる量の塩を振る。先にトマトにも塩を振り味を決めてしまう。
フライパンに大さじ1の油を入れよく馴染ませる。火加減は料理中ずっと中火でよい。
フライパンの油は周りのふちにも馴染ませることをお忘れなく。そしてそのあとでキッチンペーパーなどで余分の油を拭き取る。
たくさんの油をフライパンに馴染ませ、そのあとで余分の油を拭き取る。これがフワッとした玉子焼きを作るコツ。
油をふき取ったら卵を投入。フライパンに卵の厚みが均一になるように回し入れる。ここで慌ててかき回せる必要はありません。
卵の周りの部分がぷくぷくしてきたら、菜箸などで卵をゆっくり円を描くように1~2回ほど混ぜます。ゆっくり卵の表面の皮を回転させながら巻くイメージ。
フライパンの底が見えたら、そこにまだ固まってない卵液を流し込むようにします。
そうすることで、下の写真のようにフワッと空気が入り山のような表面が完成します。慣れれば簡単!
かき混ぜたら半熟状態のまま一旦、お皿に移します。卵を半熟状態で取り出すのが2番目のコツ。
卵を取り出したら、今度はトマトを炒めます。フライパンを洗う必要はありません。卵の焼きカスが気になるようなら取り除いてください。もしフライパンが焦げてしまってるようなら油を少々足してやります。
トマトを炒めると水分が出てきて、これが西紅柿炒鶏蛋のソースになります。
上の写真くらいにトマトが温まったら取り置きの卵を再投入します。
卵とトマトを軽く混ぜ合わせます。このとき、卵の半熟部分が気になるならフライパンの底で火を通します。
お好みで卵の大きさを調整して・・お皿に盛り付ければ西紅柿炒鶏蛋の完成です!
西紅柿炒鶏蛋を簡単に作るコツ
美味しい西紅柿炒鶏蛋を作るコツは、卵を焦がさないこと。これにつきます。
・フライパンにたくさんの油を入れ、馴染んだら余分な油は拭き取る。
・卵は半熟状態で一旦、取り置きする。
上記の2点を守ることで、卵が焦げる失敗が格段と少なくなるでしょう。
ふわふわの玉子焼きを作るには少し慣れが必要ですが、かき混ぜるときに玉子焼きの表面に凹凸を付けるイメージを持つとよいでしょう。
ふわふわ卵を作る裏技として、卵を溶くときに牛乳やマヨネーズを加える手法もあります。卵1つに対して牛乳やマヨネーズを小さじ1程度加えます。もし、ふわふわ卵がうまくいかないときには試す価値ありです。
出来上がりの写真では、卵を必要以上に混ぜずにかたまりの食感を残すようにしています。このあたりはお好みです。
*卵をスクランブルエッグ風にしてトマトとよく混ぜた西紅柿炒鶏蛋にする場合、トマトを先に炒めていったん皿に取り置き、そのあとに卵を半熟状態まで炒めて、そこにトマトを戻してかき混ぜる手法が本場の中国風です。
西紅柿炒鶏蛋は、半熟でふわふわした玉子焼きを作れば、あとは失敗がないくらい簡単な料理です。
トマトについて
トマトの品質は生の状態が1番わかりやすいでしょう。
トマトは炒めるとそれほど差がなくなるので、もし、あまり美味しくないトマトが冷蔵庫にあるときに、西紅柿炒鶏蛋はお勧めの料理です。(もちろん美味しいトマトで作った方が美味しく完成しますよ!)
トマトの切り方は一口大くらいにするとよく玉子焼きと絡みますが、もちろん大きく切っても構いません。
トマトの炒め具合は、下の写真くらいまで炒めた方が本場中国風に使づき、水分がありトロミがついた仕上がりになります。しかしこの辺りもお好みなので、もう少し炒め時間を短めにして生の食感を楽しむのもよいでしょう。
調味料について
フライパンにひく油はサラダ油を使えば、シンプルにあっさりフレッシュになり、胡麻油を使えば、中華風のコクと香りを楽しめます。
西紅柿炒鶏蛋は、塩と胡椒だけでのシンプルなレシピもありますが、うま味調味料を足したほうが万人受けするでしょう。
中華スープの素(ウェイパーやシャンタン)、鶏がらスープの素、味の素などを1人前につき小さじ1/2~小さじ1ほど加えます。うま味調味料を多めに入れる場合は、塩を入れなくてもよいでしょう。
そのほかにも、醤油やオイスターソース、ケチャップなど。ベースは玉子焼きなので、スクランブルエッグに合う調味料なら大きな間違いはありません。
西紅柿炒鶏蛋の追加食材
緑の野菜を加えると色合いがよくなります。上の写真のように、万能ねぎを散らすとシャリッとした食感がアクセントにもなりおすすめです。
他にも、トマトとの相性がいいセロリを加えた西紅柿炒鶏蛋のレシピも見かけます。シンプルな料理なだけにごちゃごちゃたくさんの食材を追加することはお勧めしませんが、トマトと卵のほかにもう1品くらい追加するのも楽しいでしょう。
西紅柿炒鶏蛋 ・・食材も少なく料理時間も短い。それなのにおかずやつまみの主役級になるとっても便利な料理です。
西紅柿炒鶏蛋麺
西紅柿炒鶏蛋はご飯にかけて丼ぶりにしたり、スープを足して麺にかけても楽しめます。
もともと本場中国ではこのページの西紅柿炒鶏蛋に、ケチャップと水を足したレシピも主流なので、その味付けで西紅柿炒鶏蛋麺を作ってみます。
西紅柿炒鶏蛋麺の作り方
*まずお好みの麺を茹でてザルにあけておきます。
卵を炒めて皿に取り置き。トマトをしんなりと炒めるところまでは一緒です。そこにケチャップ大さじ1と水50㏄を加えるだけです。
卵を戻して塩と胡椒で味を調えて・・
お皿に盛った麺の上にかければ西紅柿炒鶏蛋麺の完成です。
ケチャップではなく、鶏がらスープを使ってもOK!スープを多めにすると西紅柿鶏蛋湯麺と呼ばれるものになりますよ!