基本のドライカレー(盛り付けタイプ)

カレー

ドライカレーは、たっぷりとスパイスが利いたスープの入っていないカレーとの位置づけでしょうか。野菜とひき肉を炒めて、カレー粉をたっぷりと使ったドライカレーは、何より香りが食欲をそそります。

ドライカレーには、ご飯も一緒にカレー風味にする作り方がありますが、ここではご飯にドライカレーを盛り付けるタイプの作り方です。

基本のドライカレーのレシピ■

食材(4人~6人前くらい)

合い挽き肉:500g

玉ねぎ:大1個(300g)

にんじん:1本(200g)

ピーマン:3個(80g)

エリンギ(なくてもOK):大1つ(80g)

にんにく:ひとかけ(お好みで)

仕上げ用パセリ:お好みで

調味料

油:大さじ2

水:200㏄

料理酒:大さじ2

砂糖:大さじ2

カレー粉:大さじ3~4

カレールウ:ひとかけ(一皿分)

ケチャップ:大さじ3

ウスターソース:大さじ1と1/2

塩、こしょう:小さじ1~2(味見をして調整)

あれば加えたい調味料

ブラックペッパー、ナツメグ、パブリカパウダー、一味唐辛子、クミンシード、オレガノなど。肉や野菜と相性のいいスパイス(今回はすべて使用してます)

基本のドライカレーの作り方

野菜はすべてみじん切りにします。

玉ねぎのみじん切り
野菜のみじん切り

鍋に油を入れて玉ねぎをしんなりするまで炒めます。食感を残すので、あめ色玉ねぎにする必要はありません。

火加減は強めの中火。

玉ねぎを炒める

挽き肉を加えてさらに炒めます。

このとき、あまり慌ててガチャガチャ混ぜないで挽き肉の塊を多少残すくらいにします。

挽き肉を炒める

挽き肉に色がついてきたら、料理酒と砂糖を加えて少し煮詰めます。

この時点では、ひき肉に焼き色がついてなくても大丈夫です。

水分が飛んたひき肉炒め

水分が飛んで来たら残りの野菜を加えて炒めます。

炒める順番ですが、挽き肉には肉の臭みがありますので、これが移らないようににんじんとピーマン、エリンギは後から投入しています。

炒めたひき肉にみじん切りした野菜を加える

すべての野菜がしんなりしていたら味付けに入ります。

カレー粉、ケチャップ、ウスターソースに、お好みのスパイスを加えます。

よく具材と混ぜ合わせるようにして、カレーの香りが引き立つまで炒めていきます。

味見をして、塩と胡椒で味を調えます。

ドライカレーの具材が炒め上がった状態

水(お湯だとさらによい)とカレールウを入れて煮詰めていきます。

水を入れて沸騰するまでの瞬間だけ強火でもいいですが、中火に戻すのを忘れると失敗するので、温度調節が苦手の方はずっと強めの中火でOKです。

カレールーを入れて炒める

煮詰めるときは、たまに(30秒~1分に一回くらい)鍋底から混ぜる程度であまり触らないようにします。

時間にして5~10分くらい。

鍋の表面にトロっとした油が浮いてきたら、もう食べられます。ここからはお好みで煮詰めてください。

ドライカレーの具材を煮詰める

塩とこしょうで最後の味調整をして、

おいしい本格ドライカレーの完成です!

おいしい本格ドライカレーの完成

基本のドライカレーを簡単に作るコツ

  1. 玉ねぎや挽き肉はあまり触らないで炒める、かき混ぜない
  2. 炒め終わったときに味付けはほぼ完成してる
  3. 水を加えて煮詰める

1)玉ねぎや挽き肉はあまり触らないで炒める、かき混ぜない

玉ねぎとか挽き肉に焼き色をつけると美味しいです。鍋(フライパン)に食材を入れたら、ガチャガチャ触らずにひと呼吸おいて焼き色を付けます。かき混ぜたくなりますが、焼き色が付くまでそのまま放置します。

水を入れてから煮詰めるときにも鍋底をかき混ぜたくなりますが、たまにかき混ぜる程度(熱を均等に入れる目的)で、あまり何度も混ぜないようにします。

鍋底を混ぜるときの「ジュー」って音を聞くと「焦げそう!」と思うかもしれませんが、水分が飛ぶ前はそんな簡単には焦げません。

*「焦がしちゃダメ!」って言葉が先行してるけど、ドライカレーはワイルドに考えます。 ただし、煙が出てくると本当に焦げ始めています。

2) 炒め終わったときに味付けはほぼ完成してる

もし、水を入れる前にドライカレーを味見して味がぼやけていると、完成もいまいちになります。

炒め終わった状態で、すでにドライカレーの味付けはほとんど完成しているのが望ましいのです。追加の塩や胡椒、ウスターソース、ケチャップなどを使ってしっかりと味付けをしましょう。この時点でちょっと濃いくらいでちょうどよい味付けなります。

ここから煮詰めるのはさらに美味しいドライカレーを作るためです

3)水を加えて煮詰める

煮詰めることで乳化が起こります。

乳化とは油と水分を馴染ませて、トロっとトロミを付けること。水を入れて煮詰めていくことで、具材と水分が一体化してカレーソースとなります。

具材をカレーソースが包んだようなイメージです。このトロっとしたカレーソースがご飯によく絡むのです。ボソボソだと簡単にご飯と絡みません。

*乳化について興味のある方は詳しく記事を書いています↓

乳化とは(Emulsion)

乳化させるといっても難しい技術はいりません。煮詰めていく段階で、挽き肉から出た油と水が勝手に反応を起こし乳化してくれるからです。

下の写真のように、具材の上にトロミのある油が浮いてくると乳化した証拠です。

ドライカレーのルー

この状態になったらドライカレーの完成です。

あとは水分を多めにするか少なめにするかはお好み次第です。火を止めるかもう少し煮詰めるかを判断するといいでしょう。

乳化したドライカレーは、時間を置くと油と水分が分離します。食べるときにはしっかりと混ぜ合わせてください。

ドライカレーの食材、調味料について

玉ねぎとにんじんはあったほうがいいでしょう。ピーマンも食感がいいし彩りがよくなります。エリンギなどきのこ類を加えると柔らかい食感がアクセントになります。

油はバターを使う手法もあります。この場合はコクが出てバターの風味が加わります。

カレールウがあればぜひ加えてください。カレールウは万能調味料、小麦粉やソース、スパイス、各種のパウダー、砂糖などがすでに入ったものです。

たくさん入れると「カレー」になってしまうので、あくまでも調味料としてひとかけ(一皿分)くらいがバランスがいいです。

もしカレールーがない場合は、他の調味料を少し多めに入れてください。煮詰める前に味がぼやけてるようなら、コンソメ顆粒を小さじ1~2くらい入れる作り方もあります。

ドライカレー

ドライカレー、

何度か作りコツをつかむと、外で食べるのがばかばかしほど上手に作れるようになります。そう、得意の料理「No.1」になる可能性があるほど簡単に作れるようになります。

以上が、簡単に作れる本格ドライカレーの作り方でした。

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